新型コロナウイルス感染症対策マニュアル作成解説(ひな形あり)
新型コロナウイルス感染症対策マニュアルを当社で作成しました。そのもととなった元資料とその解説をしてみたいと思います。
1.マニュアルの概要
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、事業所においては従業員が感染、濃厚接触するリスクが高まっているため、こうした事態が発生した際に、早急かつ適切に対応し、円滑な事業継続を図れるよう制定するものです。
このマニュアルは、農林水産省の「新型コロナウイルス感染者が発生した時の対応及び事業継続に関する基本的なガイドライン」に基づいて作成しており、社内で感染者が発生した場合を念頭に、「新型コロナウイルス従業員感染等の対応・業務継続マニュアル(雛形)」をもとに作成してみました。
特に、今回の新型ウイルスは、 令和2年4月9日:に感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の指定感染症になりましたので、発生した場合には速やかに管轄の保健所に届け出ることになっています。
ひな形のダウンロードはこちらから。新型コロナウイルス従業員感染等の対応・業務継続マニュアル(雛形)
2.マニュアル作成のポイント
農林水産省のHPによれば、マニュアル作成の記述のポイントとして、以下のポイントを挙げています。
(ア)予防対策の徹底周知
①毎朝の検温、具体的な症状を挙げ、状況に応じて上司に報告すること、保健所の連絡先など
②社員一人一人が行う具体的で明確な予防策を列挙します。ここが一番かなめとなるポイントだと思います。
(イ)感染者や濃厚接触者への対応
①感染者発生の把握、保健所への報告と社内での情報共有及び周知の徹底
②濃厚接触者の自宅待機(14日間)と必要に応じたPCR検査の受検、施設の閉鎖と消毒とそれらの報告
(ウ)施設設備等の消毒の実施
①保健所が必要と判断した場合には、感染者が勤務した区域の消毒
②感染者が勤務した区域のうち、手指が頻回に接触する箇所(ドアノブ、スイッチ類)を中心に消毒
(エ)業務の継続
①組織の指揮系統の確認、感染者または濃厚接触による自宅待機者を確認し、組織の指揮系統、業務内容を確認
②欠員者がある場合、重要業務を継続するために必要となる人員、の確保
③業務を続けるための物的資源(マスク、手袋、消毒液等)等を把握し、調達すること
3.マニュアルをどう管理、周知徹底するか【重要】
マニュアルの作成後は、事務所内または食堂など、社員皆がいつでも閲覧できるところに常備しておいて、周知徹底することが大切です。特に、「まあ自分は大丈夫だろう・・・」という気の緩みが拡散の拡大の原因です。
また、感染症自体の特徴や一般的な予防知識の周知も大きな課題です。
以下、参考になるコロナウイルスの知識、心構え等ほのぼのするイラストを交えてわかりやすく説明されています。諏訪中央病院さんのHPからシェアさせていただいております(玉井先生ありがとうございました!)。最新版の全国版にあるリーダーシップについての内容は重要です。ぜひご一読ください!
ウイルス感染を乗り越える説明書(前編) 初版です、これだけで十分ですが、以下も読みごたえ抜群!
ウイルス感染を乗り越える説明書(後編) 続編です、詳細な説明が増え、今後どうなるかまで言及
ウイルス感染を乗り越える説明書(地方編) まさに広島で必要かもです。広島から周辺も同じです!
ウイルス感染を乗り越える説明書(全国版) 最新版です、これを書かれた玉井先生の「最後に」は感動しました。
最後に、今回のコロナショックは、落ち着くまでに相当な時間を要することは明らかで、私たちの経済活動が平成に戻るまではもっと時間を要します。私たち一人一人の行動について危機感を持つことを、社内ミーティングなどで周知徹底していただくようお願いいたします。